秋の浮御堂

今日は、奈良公園に行ってきた。

 

連れ合いがボートに乗りたい、と言ったので、浮御堂がある池の貸しボートをめざしたのだったが、あいにく営業終了となっていた。

営業終了時間の目安が日没なのだそうで、私たちが到着したのがギリギリ日没に間に合わない、なんとも残念なタイミングだった。

それにしても営業終了日没とは、、、。行く前に観光案内所に問い合わせてはいたが、どこを調べても営業してるかわからないという答えがかえってきたのも、頷ける。

 

仕方がないので、浮御堂のお堂の中で、とりとめのない会話を楽しんだ。

秋の始まりの緩やかな風が心地よかった。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

池の水面を眺めていると、鴨長明方丈記の序文がなんとなく頭に浮かんだ。ゆらゆらと揺れる水面には、秋の空が、しっかりと映り込んでいた。

 

このあと、今日がちょうど采女祭りという神事が行われる日だということがわかり、会場となる猿沢池に向かうことになる。